無料で古紙回収されるようになった理由

無料で古紙回収されるようになった理由

無料で古紙回収されるようになった理由 いま、私たちの生活のなかで、ごみの分別作業は生活の一部となっており、一般ごみと比べて資源ごみに分類されるものが、一昔前よりも増えてきていることを感じます。一般ごみに捨てることができれば正直なところ、ごみの分別も楽な上に回収日も多いため、ごみのことをあまり考えずに生活できるでしょう。いまは、資源ごみの仕分けが分からないと調べたり、周りの人に聞いたりするため、どうしても大変さを感じてしまいます。

どうして古紙回収を無料で行うことになったのか?について、その理由は紙の消費の増大にあります。パルプから新しい紙を作る工程やコストを考えると、古紙回収を無料で行ったとしても、その方が低コストな上に利益が上がるからです。日本の紙作りの現実はパルプから約40%、古紙から約60%で推移していますが、パルプについてその約70%は輸入に頼っています。主な輸入国は、アメリカとオーストラリアであり、両国で日本の輸入約80%を賄っているのです。この数字を見ていると、これだけ無料の古紙回収が浸透していてもまだまだ足りないような気がしてきます。

これから先、古紙回収率を90%くらいに上げることができれば、日本の紙作りの70%くらいは古紙で賄える日がくるのかもしれません。まずは紙の無駄使いを止め、裏表しっかり使ったり、すごみに捨てるときは資源ごみとして古紙に分類するしたりすることは徹底しましょう。あらゆる場面でちょっとした紙ごみは一般ごみの燃やせるごみに簡単に捨ててしまう人を見かけます。最近では、自治体からも、紙ごみを燃やせるごみに捨てないでくださいというお願いが定期的にあります。広報誌などにはよく記載されており、言い方は個人の意思にはたらきかける優しいものですが、何度も目にすると、将来を踏まえてのことなんだと感じずにはいられません。

これから先、もっと古紙回収率を上げたいと本気で取り組むのであれば、無料で利用できる回収ボックスを増やすことが必要でしょう。多くの人が集まるショッピングモールの一角や、多くの人が利用するような金融機関の近くなどに回収ボックスを設置してくれると回収率はさらに上がるような気がします。自治体によって違うのかもしれませんが、いくつかの自治体の回収ボックスを見たところ、そこにわざわざ古紙を運ぶために行く印象が強く、これでは時間のない人や面倒だと思ってしまう人は避けてしまう気がするのです。買い物ついでに捨てることができるとか、お金を下ろしに行くときについでに捨てるようにできると便利になるでしょう。

最新情報

  • [2021年04月01日]
    ホームページを更新しました。

  • [2021年04月01日]
    運営者情報を追加しました。